建て主のミカタ

設計料を支払うのはもったいないと思って…

「設計料はかかりません」というハウスメーカーや工務店がよくあります。
しかし、もちろん設計図がなければ家は建てられません。
設計料が無料だと言われるとお得な感じがしますが、本当に無料で設計ができるわけではありません。
見積書に「設計料」という名目がないだけで、材料費や工事費などなんらかの項目に上乗せされているだけです。

トラブルを防ぐためには、しっかりとした図面と仕様書が必要不可欠です。

ところが、なかには数枚の図面で済ませてしまう住宅業者があります。
しかし、実際に工事をするための図面(実施設計図)と仕様書がなければ、具体的なことはなにもわかりません。
特に、構造材に使用する部材の種類や大きさ、断熱・気密などの工法、設置する設備の仕様や性能などなど……各内容について建て主と住宅業者が共通の認識を持てるように、約束した内容を明確に書面化しておくことが重要です。

曖昧な図面や仕様書しかなく、どんな約束をしたのか明確でないと、トラブルに発展しかねません。
最低限の技術基準を定めた建築基準法令や、住宅金融支援機構の仕様書などに違反している点については、「欠陥」という指摘ができますが、それ以外については、約束した性能や品質が確保されていない「欠陥」であるという指摘はほぼ不可能になります。それは、約束した内容がわからないからです。
ですから、依頼した性能と品質が確保された家を手に入れるために、実施設計図と仕様書によって契約内容を明確にしておく必要があります。
そうでなければ、契約違反の指摘ができず、泣き寝入りとなってしまいます。
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